ワンダーランドの東にある小さな国。小さな古いお城にはハートのクイーンとお付きのウサギが住んでいる。
中には裁判所も入っており、日夜癇癪をおこした女王がトランプ兵たちの首をはねているとかいないとか。
城内のお庭には赤いバラが咲いているが、中にはいると不思議な夢を見るという噂があり立ち入り禁止になっている。
「あそこのバラはヘンな香りを漂わせているんだ。とてもじゃないけど近寄れないよ。どれくらいヤバイかって? ジオラマ通りの塗料屋には行ったことがあるかい? あのお店で売ってるペンキとおんなじくらいさ!」



赤の国に住む、女王のお付きのウサギ。感情の起伏があまりなく、淡々としている。
女王のことは幼女としか思っておらず、あまり慕っている様子もないが
面倒はよく見ており、なんだかんだで仲良くはやっているよう。
もとは白の国に住んでおり、王様のお付きをしながら「アリスを守る役目」も担っていた。


「ワンダーランド最後の良心」と言われるほど明るく真っ直ぐな性格だったが
白の国消失の際に「忘れてはいけない何か」を忘れており、そのせいでふさぎこんでいる。
そのため白の国への気持ちは誰よりも強く、なんとしても思い出したいと思っている。





赤の国を統治する女王様。
見目が幼く、背伸びをしてる感が出ているため幼女様と呼ばれることが多い。
本人は幼女呼ばわりを良く思っていない。
気に入らないことがあると「首をはねておしまい!」とすぐ言うが
ほぼ毎回噛むのでいまいち締まらない。そしてビビってはねないことが多い。
ジャックに淡い恋心を抱いており、ジャックの前では余計にしどろもどろになる。


白ウサギが切望しているので協力してあげたいと思っていると同時に、
白の国についてなにかを隠している。
どちらも本心のため、何を優先するべきか本人も悩んでいる。